おうちこもり子のドラマ・映画評

主にイケメンの出るドラマや映画についてレビューしてます。

はじこいドラマ第8話、ゆりゆりの「先生か‥‥」について考察する(ネタバレあり)

★★「初めて恋をした日に読む話」第8話ネタバレを含みますので注意★★


怒涛の第8話の余韻も醒めやらず、リピートしては「あぁ‥‥このシーン泣ける‥‥」とかやってる日々。

そんななか、観終わった後は山下先生のことで頭いっぱいで忘れてたけど、
8話ですごく引っかかったシーンがあったのを思い出しました。


お父さんの一件で家を出られず、心も荒れた状態のゆりゆりのもとに、順子と山下が訪れる。
「俺、受験辞めるわ」「受かる気がしないから」と、投げやりに二人に伝えるゆりゆりを、二人がそれぞれに励ますけど、
「それだけじゃねぇんだよ!!」と突っぱねるゆりゆり。

「頭の中ぐちゃぐちゃで、何も考えられねぇんだよ」と言う彼に、
順子と山下先生が、同時に
「ゆりゆり‥‥」「由利‥‥」と、近づこうとするんですよね。

そんな二人を見て、ゆりゆりがハッと何かに気付いたように、
「先生か‥‥」と呟く。

そしてその後、ひと呼吸おいて、
「春見先生。俺もう無理です」
「外にあいつら(※マスコミ)いるし‥‥もうここにも来ないでください。迷惑です」と、涙を零しながら言うんですよね‥‥泣

 

‥‥で、このシーン、ぽろりと綺麗に涙を零す横浜流星さんの演技にも脱帽なんですけど、

ゆりゆりの「先生か‥‥」って、どういう意味なんだろう??
何かに気付いたようにハッとしてるけど、この時のゆりゆりの心境って‥‥?

と、とっても気になっていて。
色んな解釈があるんだろうなぁ、と思うけれど、とりあえず私の思いつく解釈を記してみたいな、と思います。

 


まずはやっぱり、
「このタイミングで、順子と自分との立場の違い(教師と生徒という関係)に気が付いた」
ということかな‥‥と。
山王ゼミナールは基本的に個別指導だし、常に一対一(あるいは+エトミカの二対一)の関係性のなかで、
なかなか「この人は教師なんだ」って、実感することがなかったんだと思うんですよね。
順子は良くも悪くも、教師っぽくないし。笑
そもそも、すでに第5話くらいで、個人的に携帯に電話かけて「元気?」「おやすみ」を言い合ってる段階で、教師と生徒っぽくはない。笑
それにゆりゆりにとっては、順子は「好きな女」なので、なかなか「先生」って思えなかったんじゃないかな、と。

でも、お父さんのことがあって、「担任である山下と一緒に」自分を訪問して来て、
「山下と全く同じタイミングで」言葉を発した順子を見て、
「そっか、この人も『先生』なんだ」って、改めて気付いたってことなのかな‥‥と。

 

「先生だから」、ここまで親身にしてくれるんだ。
「先生だから」、心配して来てくれたんだ。
でもそれは、あくまで「先生が担当の受験生を心配して」来てるだけであって、個人的な好意や感情ではないんだ‥‥ってことに気が付いて、
「あぁ、この人と自分は、立場が全然違うんだ」ってことに思い至ったのかなぁ。
だからこそ、その後、自分から突き放すみたいに、あえて
「春見先生、俺もう無理です」「来ないでください」って言ったのかな‥‥って思うんです‥‥泣
これが、リアルタイムで観てた時、最初に感じた解釈かな。

 

で、二回目くらいに観た時に感じた解釈としては、
山下と順子が全く同じタイミングで言葉を発したことで、 
「そっか、この2人って、2人とも「先生」なんだ。同じ立場なんだ。だから気が合うし、一緒に出掛けたり、デートしたりも出来るんだ」ってことに気付いた。
山下に「引っ込んでろ!」とは言ったけど、山下のほうがよっぽど、順子に近い立場なんだ。‥‥てことは、自分に勝ち目なんてあるのか?
もともと順子が(自分の模試中に)山下とデートしてた、ということに嫉妬してたゆりゆりだから、
2人が連れ立ってやって来て、一緒になって励まそうとしてる姿を見て、
すでに大人で、「先生」という職業上の共通項もある山下には敵わない。もう順子のことも諦めよう、そう思っちゃったのかな‥‥って。
デートの一件で落ち込んでいたところに、お父さんの一件もあって、弱り目に祟り目、
さらに、弱って荒れてるところを、好きな女に見られてしまう情けなさや気恥ずかしさもあったでしょう‥‥。
だから、同じ「先生」の山下のほうが、順子にお似合いなんじゃないか、そう思って、順子を突き放そうとした、とも解釈できるかな、と思いました。


あと、これは何回か見てるうちに思いついた解釈なんですけど(笑)、
「受験辞める」って言った自分に対して、山下も順子もそれぞれに励まそうとしてくれるけど、
多分その励ましが、ゆりゆりにとっては期待してたものじゃない、的外れな励ましだった。
なんで自分の気持ちをわかってくれないんだろう(=順子ならわかってくれると思っていたのに)、と苛立った時に、
山下と順子が同じタイミングで近づいてこようとしたことで、
「そっか、この人も『先生』なんだ。自分の立場や気持ちをわかってくれないのも当然だ」
と気付いて、
ある種の諦めで、あえて「春見先生」って言ったのかな‥‥とも考えた。
まあ、事態が収束した後にゆりゆりが、順子と普通ににこやかに喋ってることを考えると、この解釈はないかなぁ。

 

公式な「正解」がわからないけれど、私が思いついた解釈はこんな感じでしょうか‥‥。
はじ恋ファンの皆さんはどんな解釈をしたんだろう。とっても気になる。笑
そして、横浜流星さんはどんな解釈でこのシーンを演じられたのか‥‥いつか知りたい!!笑


これは8話の感想の続きになっちゃうけど、
もし順子が一人でゆりゆりの家に乗り込んでいたら、あの「先生か‥‥」発言はなかっただろうし、
ゆりゆりが「もう来ないでください」とか言うこともなかっただろうなぁ‥‥と思う。
あのシーンは、もうちょっと順子に活躍してほしかったというか、
順子にゆりゆりを救ってほしかったなぁ‥‥と思っちゃったりします。笑

 

8話はゆりゆりと順子の恋模様には進展がなかったように思うし、
9話は雅志が大活躍っぽいし、どうなるんだろう‥‥。
当然のようにゆりゆりエンドだろ、と思っていたけど、なんか先が読めなくなってきた。笑
ファンメッセージで他の方も書いてたけど、誰とも結ばれない終わり方だけは勘弁してほしい!!笑